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短編小説の集い「のべらっくす」

月1で出題されるお題に沿って短編小説を書く企画です。

【第24回】短編小説の集い「実」 総評

総評

 大変抽象的で難しかったかもしれません。

 

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〇お話を書くほかにテーマの掘り下げというのも主催者が実は毎回楽しみにしていることです。以前「緑」をテーマにしたときに様々な緑のものを想起してもらったときは非常に楽しかったです。そして今回「実」も「できればいろんな意味でね!」なんて書いてしまったものだから集まらないのではないだろうかと不安になったのですが、最終的にまるく収まったようでよかったです。

 

〇見て楽しむのが「花」ならば、食べて楽しむのが「実」です。そして「花」は見てくれだけの役立たずの意味もあり、「実」には繁栄の意味も込められています。「花」もいつかテーマにしたいのですが更に抽象的になりそうなので先に「実」をテーマにしました。

 

〇そこを考慮してくださったおかげでしょうか、どれもしっかりとした文章でずっしりと実りのある内容になっていると思いました。よく「中身のない文章」などと言うのがあるのですが、やはり「これを書きたい」という軸がないとスカスカの文章になってしまうと思うのです。「これのこういうシーンを書きたい!」という思いで何かを書く人には敵いません。

 

〇来月は恒例の「師走」です。年末になるために締め切りがいつもより早くなりますが、その分テーマを先に発表しています。余裕のある方は今から考えておいてください。また、1月は「集い」はお休みして特別企画を実施する予定です。ルール変更もありますが、気軽に参加してください。お願いします。

 

感想

diary.sweetberry.jp

 

 毎回の参加&感想ありがとうございます。知恵の実といえばi-phoneで有名な会社ですね。禁断の果実にはブドウ説トマト説いろいろあるみたいですが、黄金のリンゴというのはやはり見栄えがしますね。非常に異質なもののように感じます。お話がうまくまとめられないということでしたが、読者に魅せたいのはどこかを意識するとよいのかなと思いました。例えば説明もなく冒頭いきなり自殺現場のシーンを入れて「何故彼女は死んだのだろう」と読者に思わせたり、調査の過程をかなり端折って洗脳シーンをじっくり書くなど、読者のつもりになって書くと書くのも楽しくなると思います。

 

masarin-m.hatenablog.com

 

 先月に引き続き「生命とは何か」というテーマを感じました。八咫烏と案山子のコンビは第21回「時計」でも登場しましたね。全体的に人間の身勝手さと自然の理を対比させているのですが、単純に「自然良い!人間悪い!」になっていないと思いました。前半は人間が害虫を自分たちの所業で発生させておいて神頼みをする様子を描いてますが、後半では神たちが人間の狩りに対して自然サイドに肩入れをするかしないかという心情も描かれています。人間が山を切り崩してしまったのも八咫烏が「助けるか」と言ってしまったのも、同質の心情だと思うのです。そこで踏みとどまれるかどうか、それはこれからのことを考えている神と人間の視点の違いなんでしょうね。「実り=恵み」という視点もよかったです。

 

※後は振り返り記事などの確認次第追加していきます。