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短編小説の集い「のべらっくす」

月1で出題されるお題に沿って短編小説を書く企画です。

【第15回】短編小説の集い とりまとめと今後のお知らせ

総評

 今月のとりまとめです。今回は今後のお知らせもあるので最後まで読んでください。

 

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karasawa-a.hatenablog.com

 

 未来で孤独に過去の遺物となったお節を作る話ですね。過去と言うテーマで未来のお話を作る逆転の発想が良いですね。ただSFとなるとあれも書こうこれも書こうと設定がどんどん湧いてきて、しかも家族モノなので家族の構成はこんなんでこんなことがあったからこんな性格で……なんていうのがわらわら思いついてそれを文章にした、という印象を受けました。この作品には「状況説明」「おせち料理を作る温かい過去」「取り残された冷たい未来」「未来へ希望を持つ」の4要素があり、読者にわかりやすく時系列で記されています。わかりやすいのは良いことですが、反面意外性がないのが難点です。例えば「お節を作る一恵」→「昔を懐かしみながらお節を作る」→「実は一恵だけ未来にいて、お節を食べる人が誰もいなくて寂しい」→「隣人が食べてくれる、未来でも一人ではなかった」のように起承転結で情報を小出しにしていくのもひとつだと思いました。

 

diary.sweetberry.jp

 

 ミステリ風、ということで殺人事件を追う刑事と精神科医のお話ですね。TRPGをすることを前提にお話を作られているそうなので、キャラクターが全面に出たお話になっていたと思います。特にミステリは探偵役に魅力あるキャラクターが求められるので、突出した特徴が今回生きていたと思います。ただ、小説という枠組みで「キャラクターの魅力」「トリック解説」などの要素を詰め込むと読者をどこに連れて行くのがよくわからないので、メリハリがつけられるようどちらかに割り切るのがよいのかもしれません。また、会話が多かったのでTRPG風にいっそ会話劇として表現する方が相応しい題材かもしれないと思いました。

 

masarin-m.hatenablog.com

 

 「ヨシオカケイ」という人物にまつわるお話ですね。人物設定の問題は今回大分和らいでいたと思います。ただ、「過去」というテーマに沿っているかというと微妙なところです。ストーリーの骨子は「ヨシオカケイ」という人物が過去のトラウマによって行動しているということなのですが、その糾弾場面が最後に取ってつけたように出てくるだけで、テーマに設定するのが難しそうです。しっかり時系列で起こったことを描写していくとお話としては完成していくのですが、つまるところ「オチ」が弱くなってしまうというところがあります。もし可能であれば、最初から「ヨシオカケイ」視点でシホを描いて糾弾されている場面を長く描写し、苦々しく過去を思い出しているところをメインにすると「過去」になってくれるのかぁと思います。

 

nogreenplace.hateblo.jp

 

 今月の作品。過去に書いたものの設定の粗を少し取り除いた程度のお話です。この作品そのものが過去の遺物です。また気が付いた人もいると思いますが、「ニノマエハジメ」は漢字で書くと「一一」です。

 

 

 今回の総評として、もっとあるだろうと思った「過去」という時間の動きからくる心情の変化を描くと言うことが少ない気がしました。それもこれも全部で3作品と言う少ない応募だったので仕方のないことです。

 

【お知らせ】

 最近運営をしてきて思っていることと今後の動きについてお知らせします。

 

 まず、12月は年末になるので開催期間を「12月15日~25日」にします。テーマは昨年と変わらず『師走』です。師走のお話を今から考えておいてください。

 

 次に、今後の運営の方針を少し変えます。

 

・とりまとめ記事で参加者全員に感想を書いてきましたが、今月で終了します。

・とりまとめ記事には次回以降「初回参加者の感想」と「総評」を載せます。

・2回目以降の参加者も希望者にはとりまとめ記事にて感想を書きますが、条件として「自分もブログで自己の振り返りや他の参加者の感想記事を書く」ことを課します。出来れば「面白かった!」や「このキャラがかっこいい!」という自分だけが盛り上がるものではなく「作者が聞いたら喜んでくれそうなもの」を書きましょう。主催者が感想記事を確認したのち、とりまとめ記事にて追加と言う形で感想を書いていきます。

・なおブコメで感想をつけるのは禁止しませんが、主催者に言及と言う形にならないので観測できません。ブクマが伸びると不要にピックアップされるはてブの性質上、このブログへの言及記事で感想を書くのが望ましいです。

 

 質問等あればコメント欄やTwitterなどでお尋ねください。

 

 今まで主催者から参加者全員の作品にコメントをしてきましたが、そろそろこの制度を見直したほうがよいというのと感想記事を書いても目に見えたメリットがないという問題点を解消する上での変更です。作品を書いて書きっぱなしでも良いですが、もし上達を考えるなら反省までしてもらいたいと思っています。

 

 


 それでは、また次回のお題『師走』でお会いしましょう。

 

【おまけ】

hayami-toyuki.hatenablog.com