短編小説の集い「のべらっくす」

こちらでの募集は休止になりました。今までありがとうございました。

【第4回】短編小説の集い とりまとめ

 お待たせしました。今回も抜けたり消えたり大変申し訳ありませんでした。感想だけでも頑張ります。

 


甘党 - OK 余裕

 

 最初の空間描写で「どこにも行けない俺たち」感があふれていてどどーっと十分エモいです。文体だけで謎の焦りが感じられます。その焦りの理由も後半でなんとなく見えてきて、そこでふっと幕が閉じる感じが好きです。「マジWACK」の使い方がマジWACKで全体的に反骨精神も感じられたましたね。なんとなくメロディアス。

 


粉 ― 【第4回】短編小説の集い 投稿作品 - ごくまトリックス

 

 はったい粉ステマに見せかけたはったい粉のダイマ。この企画にはたまにこういう「いまいち浸透していない知識を物語に載せて紹介する」という側面もあってなかなかいいんじゃないかと自分で思っています(世話ない)。物語ですが親子で受け継いでいくものの話で、意外と「ゆうくんいらない」と「ヨーカ堂」の破壊力がありますね。昔はどこで買っていたんでしょうね。

 


甘い誘惑 -第4回短編小説のつどい- - このはなブログ

 

 「そうか、そうか、つまりきみはそんなやつなんだな」という話。小学生には逃れられない他人の家庭との比較は辛いものがあります。それよりも「消しゴム交換」というイベントが特定の年代の人にブレイクする題材だと思いました。自分はひまわりの消しゴム大事にしてたかも……。あとチョコレートがちっともおいしそうに書かれていないところが好きです。

 

【創作】ごはんの時間−第4回短編小説の集い - nerumae

 

 「ごはんを食べると太る女の子の妄想」って大好きです。どうしても物語の中の直接的な描写が気になってしまいますが、この辺の拒絶にも似た妄想ががっちり書いてあると個人的にむふふと嬉しいです。名前の出典から考えると、このあとカスミは殺されてぽるかは神様に頼んで二人でひとつになって天に昇っていくんでしょうか。それくらいしか救いが見つかりません。

 


夢の一日 - 美の特攻隊

 

 夢と現実の境目が叙情的できれいな表現だなぁと思いました。あえて物語性を排除していると思われるところが「夢」っぽくていいなぁと思いました。「夢」って何をしたとか誰に会ったとかよりもどんな光景だったかっていうほうがしっかり覚えているモノですからね。情景に反した「ラムネ」「テレビ」の使われ方が好きです。

 


『ざらざら』 - バンビのあくび

 

 王道駄菓子ノスタルジー! 自分も糸引き飴大好きでした。でっかい飴は黄色とかピンクで、たまに青い飴が当たるとレアな感じがして嬉しかったものです。「駄菓子屋」を軸にしてさりげない人間関係が構築されているのもポイント高いです。あと野暮ですが「団地から20cmの距離にある駄菓子屋」が個人的にツボでした。すみません。

 


『甘やかな蜘蛛の糸』 - さよならだけが人生なんです

 

 書きたいことが先行したタイプの作品だと思います。登場人物から漂う青臭さは独特で、「ここにしかその世界はない」という脆い感じが伝わってきます。ただ、性的なことを匂わすには女性の視点が強く、とても理性的な感じを受けました。狂っているようで狂いきれていない、そんな部分も青臭さを強調しています。

 

 

【のべらっくす】お腹に落し物 - 野良猫の午後

 

 とっても短いのに濃密なフェチズムに溢れていて眩暈を起こしそうです。腹フェチというか、素肌にはちみつをかけて舐めるのが好きな人いる。確かにいる。しかもこの二人の人間関係の背後を考えるととてつもない闇が広がっている。過去のことも未来のことも2人の中だけで完結した世界という感じがしました。ただ漠然と「大丈夫なのか……?」という感情だけ残りますね。

 


ルイスのチョコレート - 金田んち

 

 ある意味ギャップ萌えという奴でしょうか。営業トークはスラスラで女の子受けする知識もたくさん持っているのに「話せない」というだけの人、確かにいます。そういう人はそういう趣味の人に破れ鍋に綴蓋を狙うのが一番いいと思っています。あと、最近ルイスとチロルチョコがコラボしたみたいですね。すっごい気になってます。ルイスのチロルチョコ

 


ハピネスウィーツ - さらさら録

 

 まずタイトルが素敵。そして『ネクストワールド』的な世界をガッチリこの文字数でまとめてあることも素敵です。『ドラえもん』に出てくる「百年後のお菓子」を映画版の『チャーリーとチョコレート工場』で作っているような、そんなワクワクな読後感。あと、個人的に今回の作品で一番お菓子が食べたくなる作品でした。ごちそうさまでした。

 


小説: スフレ・オ・ショコラ(チョコレートのスフレ) - okinot’s blog

 

 何かで「無心になりたいときは料理を作る。特に甘いお菓子がいい」みたいな記述があった気がするのですが、それが何だったか覚えていません。そんな記憶をふつふつと蘇らせてくれたお話です。考え事をしていると目の前の光景がやたらと鮮やかに見えることが丁寧な描写で綺麗に表れていると思います。淡々としているのにロマンチックなのも、お菓子のせいかもしれません。 

 


のべらっくす【第4回】短編小説の集い ぼくの大好きなビスケット - ファンタジー頭へようこそ!

 

 何に対してもそうなのですが、常に完璧を求めている人は他人にも完璧を要求するし、それが支配できそうな相手だったら支配したがるものだと思っています。いわゆるモラハラって奴ですね。個人的にお母さんが手作りっていうのは「食べ物を作る過程体験の共有」という意味で教育的な効果はあると思うんですけどねぇ。「押し付けるなっていうのを押し付けるな!」ですね。

 


【第四回】短編小説の集いに参加します。 - 池波正太郎をめざして

 

 上野動物園の鳥コーナーは充実しているよ! 特に猛禽類コーナーは最高だし、アルビノのカラスはいるしヘビクイワシもいるし、クジャクコーナーは羽根を広げていたらラッキー! って感じだよ!! と上野動物園の鳥コーナー擁護をしておきます。全体的に微妙な男女関係の微妙なバランスがあっち行ったりこっち行ったりで楽しませてもらいました。「むだなことはしないほうがいいよ。」の独白がどこに向かっているのかでこの作品の解釈がわかれるのが面白いですね。

 


思い出したら噛み殺して ~短編小説の集い宣伝~ - 無要の葉

 

 今回は手前味噌ですが自己反省もこっちに載せておきます。最後の彼女に対する語りは読者を想定してわかりやすく解説しておいたほうがいいと思って載せたのですが、全体的に見ると「風俗嬢に説教するオッサン」の構図にしかなってないし、この作品自体がそういうオッサンの話なのでまあいいかと思いつつ、やっぱり野暮だなーと思うのです。ちなみに作中の年代はケータイでムービーが撮れるようになった、2000年前後を想定しています。現在彼女は死んでいなければ30歳を超えたくらいでしょうか。

 

 

 

 こんな感じで今回もたくさんの応募ありがとうございました。また取りこぼしが会ったり、とりまとめ記事がなかなか進まなかったり、至らない主催者ですみません。

 

 今回の「よかったで賞」は「ハピネスウィーツ - さらさら録」で、次点は「小説: スフレ・オ・ショコラ(チョコレートのスフレ) - okinot’s blog」です。基準は「お菓子を食べたくなるか」という感覚的なものです。作品没入度がグッドです。

 

 それでは作者のみなさんお疲れ様でした。次の募集でお会いしましょう。また感想記事も募集します。

 

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【おまけ】


【第4回】短編小説の集い - 散るろぐ

 


【創作】お菓子な部屋の少女たち - ちーさんのイイネあつめ